日々乙女

すごい元気です

結崎芹ルートを愛したい人へ

 

 

自他ともに認める柿ボ狂いの私だが、実はそのきっかけを作った1人の男がいる。

 

その男の名はーー結崎芹

柿原徹也さんかボイスアクターを務める、DYNAMIC CHORDに登場するキャラクターである。

(語感だけだと新垣結衣に似てる可愛い名前ですね!)

 

どこの馬の骨なのか。

 

結崎芹、現在26歳。超大手結崎商事の三男。

音楽事務所兼レコード会社「DYNAMIC CHORD」の人気バンド「Liar-S」のリーダー兼、ドラム兼、営業担当である。

※「本人がよくリーダー兼、ドラム兼、営業担当の芹さんで〜す!」って言ってる

 

…これは、現実であるDYNAMIC CHORDコンテンツの都合上の建前の紹介で、実態を言えば乙女ゲーブランド・ハニービーブラックより2015年に発売されたPC用乙女ゲームDYNAMIC CHORD feat.Liar-S」の攻略キャラクターの1人、という説明が正しい。

 

まずは芹の細かい話をする前に、簡単にLiar-Sのシナリオを紹介する。

 

ヒロインの双海仁菜(ふたみ にな)は家が裕福で大切に育てられたお嬢様。

自分が箱庭にいるのが嫌で、親のしいたレールから少しでも飛び出そうと自分の選んだ大学に通うことを決意。

そこで仲良くなった友人に誘われ、人生で初めて「アマチュアバンドの対バン箱ライブ」に参加する。

そこで1つのバンドの曲と歌に心を奪われるーーーそのバンドが、後にメジャーデビューで「Liar-S」となる前身バンド「S-leeper」だったのだ。

ライブの余韻に浸りながら帰宅する仁菜の元に、知らない番号から電話がかかってくる。

 

「あ…!久しぶり、双海さん!

出てくれてよかったよ!」

 

そう、この男こそがーー

昔1回会っただけなのに、ステージのドラムの位置から最後列で大人しく見ていた女を視力200で見つけた「S-leeper の ドラマー・結崎芹」なのである。

 

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(今思えば私が柿原さんの演技の中で電話をかける演技が大好きなのってここから来てるんじゃ…)

 

※Liar-SはDYNAMIC CHORDシリーズの第二作目、こちらからプレイしても問題ないのでここまでで興味を持ってくれた方は何卒追加要素も多い「DYNAMIC CHORD feat.Liar-S append disk」ないしは「DYNAMIC CHORD feat.Liar-S for V」を購入・プレイして欲しい。

 

以下はネタバレ一切配慮なし、私怨と思い込みにまみれた文となるためワンクッションを置かせてもらおう。

 

「結崎芹」で検索すると、検索候補に「クズ」「監禁」というワードが湧いて出る。

この男とのカップリングを心から推している身としてはため息が止まらないところではあるが、ぜひ結崎の名誉を挽回できるよう、そして自分に推しはクズじゃない!!と言い聞かせるため、記事を綴っていこうと思う。

 

この記事で私が書きたいことは以下の項目になる。

 

■結崎芹の仁菜への感情の変化

■結崎芹ルートの芹

 

以上の項目をまとめた上で、結崎芹の本質に迫ってなんとかこの湧き上がる感情を月曜日が来る前に鎮めたい。

 

まずは1つ目のテーマ  ■結崎芹の仁菜への感情の変化について。

 

※整理するために、今回は「ゲーム本編」のみの時間軸で語られたもののみ参考にします。

 

時間軸①初対面「憧れのあの子」

 

お互い金持ちの芹と仁菜は、結崎家主催のパーティーで記念すべき初対面を果たす。

当時から既にプレイボーイだった芹は「会場にいる誰より可愛かったから」という理由で、人酔で壁の華をしている仁菜に話しかける。

男慣れしてない清楚美少女を口説くことに長けていた(自分で言ってたけどなにこれ)芹は、当然仁菜サンとお近づきになれると思ったが、ここが彼の運命の転機ーーいや、運のツキと言ったほうが正しいかもしれない。

 

高校生芹さんはチョロそう、と思った仁菜を思うように口説けない上に、「親のしいたレールから抜け出したい」とキラキラ夢を語る仁菜にドキっとさせられてしまう。

自分はなんて情けないのだろう!こんなお嬢様でさえ、キラキラ夢を語るのに…

そう情けなくなった芹は、後日文化祭で見たバンドでこれだ!とバンドを作ることを決意するのだった…

(なんかこう、ほかでもない「バンド」だったのが何か高校生っぽくて可愛いなと思います)

 

この時、仁菜と芹は携帯番号を交換しているはずだが、仁菜が「男の人に番号聞かれてこわ!と思って登録すらしてない」のはともかく、芹も「すぐにかけてアピール」したりしていない…

ここが結崎のめんどくさいポイントその①仁菜に惹かれていることを認めたくない!が理由候補だが、この時点で芹はキラキラとした仁菜に「憧れた」状態で、バンドを結成して軌道にのせることに必死だったから自分から仁菜に近づこうとはしてなかったのかも。

(個人的にここではまだ恋までは発展してなかったと思うんだけど芹的にはもう好きだったんだろうね)

 

時間軸②二度目「運命の再会」

 こうして互いに交わることなく(仁菜に至っては芹のことなんて忘れてた!)月日が過ぎた2人ですが、(芹側にとっては)運命の再会が起きる。

何と!あの!自分を変えた!!!双海仁菜が!!!自分のバンドを!!!!見に来た!!!!!(そりゃ興奮して視力200にもなるわ!!!)

その時一方の仁菜は檜山さんの歌唱とサウンド自体に魅了されて結崎のことなんか「他の楽器の人たち(原文ママ)」扱いだったけど、仁菜は常人の視力なので許してあげてほしい(本当にかわいそうだけど)

 

そうして興奮しきった芹は!!ついに!!あの時交換した電話番号を!使うのです!!!!芹のターン!ドロー!!

 

突然の不審な電話に仁菜さんに電話を切られそうになるも、この結崎は「認められたい仁菜」に対する自分への確信が欲しかったのでしょう!持ち前の明るさとトーク力で何とか仁菜さんをメンバーの待つ公園に呼び出すことに成功!

(個人的にこの公園は芹仁菜においてめちゃくちゃ重要スポットなので、宗太郎ルートで同じ公園で結崎を失恋させたスタッフのことは本当にドSだと思います結崎に何の恨みが…)

 

そうして、止まっていた時間が動き出す…はずだったが

結崎はこの日、仁菜みたいにキラキラしてやったぞなバンドマンのリーダーの俺♪に浸りすぎて2つの重大なミスをおかします。

題して!!結崎共通ルート大反省会~~!

 

反省その一:「お嬢様」の単語を連呼

仁菜は初めのモノローグでも「お嬢様と呼ばれるのが嫌だった」といっており、しいたレールからも降りたがっている少女。

そんな女の子に対して「お嬢様」という単語を連呼していいの?否!

案の定、結崎に「お嬢様」といわれ胸を痛める仁菜…

あんたは「お嬢様」の仁菜が自分のライブを見に来たことにめちゃくちゃ興奮しているのでしょうがそんなもんは結崎の性癖の押し付け。反省してください。

 

反省その二:留学を聞き出せない

この日、すぐに控える留学のことに対して「親の言いなりにけっきょくなっているのではないか」と揺れていた仁菜だが、その仁菜にやさしくアドバイスし、仁菜に影響を与えることがこのイベントで最も重要な項目。いわば落とせない恋愛フラグ!

さて、達成したのは誰でしょう?

 

ヴォーカル!!!檜山選手!!!!!

さすがパッケージ男、運命を自ら手からこぼしている私の推し・結崎芹とは大違い…悲しくなってきた…

 

こうして結崎はせっかく公園に呼び出した仁菜に対し「恋愛フラグ」は一切立てずにまた交わりを絶たれてしまうのだった…(ほんとばか!)

 

時間軸③三度目「壊れた『Liar-S』」

仁菜が留学に行ってしまっている間、結崎はさらに営業に磨きをかけ、何とメジャーデビューを決定させる。

後にプライドをずたずたにされるとはいえ、これは本当に彼の功績である、と思います。 

この間にシンさんの脱退・ハルちゃんの新加入、等多々事件も起きているのですが結崎はそこには動じずうまく「Liar-S」を軌道にのせていたと言えるでしょう。

 

そうしてデビュー曲の「グッバイ・サブウェイ」は大当たり。

一躍、芹の心臓「Liar-S」は世間の注目を集めることに。

 

…正直このタイミングで仁菜と芹が3度目の再会を果たしてれば何か違ったと思うのですが、この時に芹の女神は一切微笑まず。

(「留学中だったから電話つながらなかったのか…」じゃないよ!!てめーが留学の情報をつかみ損ねてたんだよ!!!)

 

代わりに微笑んだのは「芸能界の闇」の女神ー

 

一部プライド激高の芹の思い込みなんじゃねーかなと思いつつ、芹は自分たちが売れ始めたのが「結崎商事」の三男…つまりは自分の七光りだったからという衝撃な、彼にとってはそれこそ「心臓を撃ち抜かれるような」事実を知ってしまう。

この時点で既に肝心の朔良がプレッシャーを感じていたり、デビュー曲しか求められない千哉が不満を感じていたり、芹が心臓を撃ち抜かれて心が折れていたり、そんな状況を正直にぶつかり合えないもどかしさを宗太郎が抱えていたりーーー

「Liar-S」崩壊寸前!

って状況だったわけだが、そこに現れたのがー

 

三度目の双海仁菜さんだったわけです。

まあ…なんつータイミング…

 

留学から帰ってきた仁菜は、「Liar-S」のメジャーデビューを知り、ライブの招待を受け演奏に「違和感」を覚える。

後に仁菜が「Liar-S」の崩壊にすぐに気付いてしまったことに対し、「死刑宣告」のような気持ちを抱いていたと語るくらい、仁菜に崩壊を知られてしまったことは芹に打撃を与えた。

そうして芹の、静かな「暴走」が始まってしまったのだ。

 

以上、ここまでは4人どのルートでも共通で起きている芹と仁菜の出来事である。

こんな状態の上に4分の一の選択でしか選んでもらえない芹も可愛そうだが、これは乙女ゲーなのでヒロインに選択肢があることは仕方ない。

芹ルートを選択してしまった仁菜は、まあそりゃあもう乙女ゲー史に残るそこそこな「ひどい目」にあう。

芹仁菜固定カプ厨としては非常に認めたくない事実であるが、ファンタジー要素一切なし現実がコンセプトの全年齢乙女ゲーでここまでひどい目にあったのって、芹ルートの仁菜、わりとダントツなんじゃないか…(気づきたくねえ!)

 

(というか、そもそもDYNAMIC CHORDは割と過去に重めの痛みを受けたキャラクターが多いが、芹の受けた痛みや苦しみってとことん自分の理想とかプライドとか明るくて強い結崎芹像が高すぎたからってことが多くて…

なんかこう…可哀想な男だな…って思いますよね…)

 

では、果たしてこの段階で芹は仁菜を「好き」だったのかー

芹ルートの終盤の公園での告白「仁菜、ずっとずっと好きだった」という彼の言葉を信用するとするならば答えはYESだろう。

 

ただ、自ルート及び宗太郎ルートで顕著になるようにこの時点では「何で俺(の心臓であるLiar-S)を否定するんだ?」という憎しみ・逆上の感情が強いため「好き」は二の次だったというのが正確だろう。

と、いうわけで芹の感情の変化をまとめていく。

 

①憧れ≒好き

②憧れに追い付いたという気持ち

③憧れ<憎しみの気持ち

 

芹ルートでのちに①~③の感情を芹から暴露された仁菜はこれを宝物のような「芹君の一途な思い」と評するわけだが…(地獄だな~~)

とにもかくにも、第一のテーマ「結崎芹の仁菜への感情の変化」についてはこの辺で締めたい。

 

では、第二のテーマ結崎芹ルートの芹に迫りたい。

 

先ほど、自ルート及び宗太郎ルートで芹の憧れ!自分の運命の女!感が顕著に表れると記載したが、なぜ残る朔良ルートや千哉ルートではそれが鳴りを潜めているのか。

 

それは「共通ルートの時点では仁菜よりも自分の心臓であるLiar-Sの方が大切だから」

 

この一言に尽きる。

「檜山朔良」「珠洲乃千哉」この2人はいわばLiar-Sの核だ。

どんなに芹が努力しても、どんなにハルが抜けたシンさんの穴を埋めてくれても

この2人がいなければLiar-Sは死んでしまう(と結崎は思っている)

だから2人のルートの芹は「憧れ」は押し殺して面にも出さず、恋だったことにすらすべて蓋をするのだろう。

 

さらに、中でも「檜山朔良」という存在は芹にとっても最も大事だと言っても過言ではない。

ここで結崎のここがめんどくさいポイント②檜山コンプレックス!が重要になってくる。

 

芹には才能がない(と結崎は思っている)

だからバンドのリーダーを務めて才能のある2人を最大限に活かす立場で「Liar-S」を支えているわけだが、多分彼は少なからず自分が足掻いても手に入らない音楽の才能のある奴がうらやましい、という一面を持っている。

その一方で、そんな才能のある奴らを俺が引き上げてまとめているという自負もある。

魅了の力がある朔良が、才能のある千哉が自分のつくった「Liar-S」で輝いていることをさぞ自分の誇りに思っていたことだろう。

 

少し意地悪なことを言ってしまったが、芹は「Liar-S」のことが大切なのだ。

憧れの人の影響で作った自分の心臓が、何より大切なのだ。

 

ー檜山コンプレックスに話を戻そう。

 

芹ルートで、強姦・監禁といった犯罪まがいの芹の暴走のギアが上がってしまった瞬間

 はすべて「仁菜が芹でなく檜山朔良を見た」時である。

朔良のことが気になっている(ように見える)から薬を盛り、朔良とキスをしたから強姦まがいの行動に出て、芹にナイショで朔良に会いに行ったから監禁をした。

仁菜が見たのが、自分にはない才能と魅力を持ったほかでもない檜山朔良だったからこそ、ただでさえ荒れ切っていた芹の神経は余計に荒れ、あんな行為に出てしまったのだ。

 

芹の「心中」行動をかばう気は毛頭ないが、芹ルートは彼のギアを外してしまうだけの条件がそろいきっていたのである。

 

芹がなぜ自分のルートでだけ暴走したのかは以上になる。

芹のやらかしについては、再度本編をプレイしていただいて確かめてほしい。

 

芹が間違えまくって仁菜を自分の好きなようにコントロール服従させた後、例のみんな大好きモブ女に「もうお前帰れよ」シーンを超え、芹はやっと自分の憧れを落ちた自分のところまで引きずり下ろしたと確信する。

 

だが、ここで思い通りにならないのがハッピーエンドをつかむ時の我らの仁菜さんだ。

 

「芹君は、どうして私にこんなに執着するの?」

 

様子のおかしい芹の本音を捕まえるため、仁菜は本気で芹にぶつかろうとする。

 

その問いに対し、芹が言った答え、それは

 

「初めて思い通りにならなかった女だからだよ」

 

 

……は?

ここまで読んでくれた優しいあなたもそう思わないか?

「そんなありふれたつまんねー理由じゃねーだろ!!!」

思わずルートに立ち入って赤ペン先生をしたくなる。

「憧れだったのに、自分を認めてくれなかったから」だろ!!??

 

幸い、この世界一つまらんセリフの後の芹の一人語りを仁菜が上手にくみ取ってくれるので、彼の本音は仁菜が捕まえる上に「たった一度の仁菜からのキス」で芹の心を溶かしてしまうわけだが。

全てを打ち明けて、仁菜に「かわいそうだから受け入れてあげるね」と完全敗北を喫した芹。

もう、彼がやるべきことは1つ、「自分でLiar-Sを取り戻すこと」だった。

 

私がDYNAMIC CHORD feat.Liar-Sで芹仁菜が1番好きな理由はここにある。

結崎芹ルートは彼が唯一「自分でちゃんと後始末を付ける」ルートだからだ。

ばかなこの男が、唯一心臓を自分で守るルートなのだ。

 

私はDYNAMIC CHORDのシナリオ・カップリングをすべて愛しているが、このコンテンツのオタクをしていて1番震えるシーンはこの芹ルートのラストを読んでいる瞬間だ。

他のルートが好きな皆様も、ぜひ今一度この名シーンを回想してみてほしい。

 

こうして彼は仁菜に背中を押され、自分の心臓を取り戻したのだ。

 

一件落着、めでたし!

正直普通の乙女ゲームだったらそうなると思う。(AMNESIAのトーマはFDでも監禁を引きずっているので同じ構造をしてると思うけどこの話は置いておく)

結崎芹の本質を取り逃さないのが、DYNAMIC CHORD ここからは本編を終えてハッピーエンドを迎えた2人がどうなるのかを永遠としゃべりたい。

 

ハピエン後のアフターエピソードは、ゲーム本編のみに絞ると以下の3エピソードに分かれる。

■love U kiss(本編おまけ)

■結崎芹encore(append追加)

■「かわいそうなふたり」(Vita版追加)

 

正直ここからが私の本命大サビなのだが、あまりしゃべりすぎないよう注意しながら簡単にそれぞれのあらすじを説明していく。

 

■love U kiss(本編おまけ)

芹が仁菜に初めて好きと言われる話

 

■結崎芹encore(append追加)

芹が仁菜と分かち合う恋を約束して改めて「恋人」になる話

 

■「かわいそうなふたり」(Vita版追加)

芹がLiar-Sに仁菜と付き合ったことを報告して不安定になる話

 

あらすじを書いただけで興奮して気が狂いそうだが、デザートビュッフェを食べにきた乙女ゲーマーもびっくりの塩辛さであることがおわかりだろうか。(いや基本的に芹さんの仁菜への思いはゲロ甘ではあるんだけど…)

このエピソードはすべて綺麗に時系列を追っているので、上から順に解説していきたい。

 

■love U kiss(本編おまけ)

こちらは比較的本編後すぐの話だ。

このエピソードのメインは「浴衣をほめる芹」と「一緒に風呂スチル」だと思いがちだが(実際わたしもずっとそう思ってた)、

1番肝心なのが「仁菜の好きと言う感情を芹が自然と引き出した」ことである。

 

浴衣を着て花火大会に行ったが、雨男芹はすぐに雨に降られて家にトンボ返り。

仕方なく一緒に風呂で恋人らしいいちゃつきをした後、風呂上がりの晩酌へといそしむ。

ここで芹は「飲みやすいから仁菜と飲もうと思っていた」と仁菜の好みそうなシャンパンを開け、仁菜にそれを飲ませる。お酒を飲んでその芹の気遣いに感銘を受けた仁菜はお酒の勢いも手伝って仁菜は初めて芹に「好き」だと伝えるのだ。

たったこれだけ、あんなに傷つけた仁菜の好きを引き出したのがわざとらしい芹の駆け引きでなく、芹のさりげない気遣いだった。

 

DYNAMIC CHORDのこういうところが、マジで好きだ。

 

■結崎芹encore(append追加)

続いてアンコール。

こちらは上の「好き」からちょっと後のお話。

 

仁菜は何気なく友達と恋バナをしているときに「芹君は私の体目的なのではないか?」という不安を覚えてしまう。

(え!?待てや!本編のあの物わかりのいい仁菜はどこへ!?と思いつつ毎度会うたびに熱烈に身体求められたらそりゃ女はそう思うわな)

これはもう完全に「仁菜の熱が1番すき❤」を言葉にしないでセックスに託してた結崎が100000パーセント悪いのだが、こうして2人はすれ違い仁菜は「告白のやり直しとそれまで一時のトモダチ計画」を提案する。

(この宣告の時の柿原さんの演技神すぎるから聞いてほしい)

 

芹は芹でムカ!としたのか、仁菜から自分に縋りつかせるために(まだあきらめてないの??)グループデートを提案。

ま~このグループデートのシーンがすごい。

何がすごいって「クラスで人気のあるかっこいいみんなが付き合いたいイケメンが自分のことを気にかけてくれる」リアルなドキドキ感の演出がすごい。

(正直私がプレイした全乙女ゲーでこのシナリオに勝るリアルさは体験したことがない)

 

芹が仁菜を泊まらせるときの変化とか、共通ルートの再演をしてライブハウスからの公園で仁菜を取り戻す芹とか…

encoreシナリオは私の人生ルートがゆえに長くなりそうなので、この辺でエンディングまで話をすっ飛ばそう。

とにもかくにも芹がちゃんと仁菜に告白をやり直して、かつ身体目的ではないことを理解させて恋人に戻る滅茶苦茶大事なシナリオである。

(ラストに芹がどきどきしてることを確かめるために仁菜が芹の胸に飛び込むスチルがあるのだが、これは私がDYNAMIC CHORDで最も愛するスチルである)

 

さて、このencoreシナリオは全体的にヤバいのだが

エピソードの1番ヤバいところは「1秒もLiar-Sがでない」。これに尽きる。

Liar-S少しもfeat.してこない。

なにこれ!?なんで!?

 

これを説明するために過去の自分のまとめ画像に頼ろうと思う。

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(補足すると、芹の中でお気に入りなのは第二の芹>第一の芹>>第三の芹)

encoreシナリオは第一の芹の話なので、第二の芹は一切出てこない。

 

なんで?

この答えは次の追加版でわかる。

 

■「かわいそうなふたり」(Vita版追加)

第一の芹さんフルスロットルで無事ラブラブカップルになった2人が迎えた初めての秋が時間軸のこの話。

我々は仁菜と一緒に千哉から衝撃の事実を突きつけられる。

 

「まるで、あなたと芹が付き合ってるみたいだ」

 

ーーーーーーは????

何と、芹は、自分の大切な大切な「Liar-S」に仁菜と付き合っていなかったことを隠していたのだ!!!!!うそでしょ!!!

このままじゃ一生教えてくれないかも‥と察した宗太郎が無理やり芹の家に乗り込んでこなかったらあと数か月は黙ってたと思う。

いやでも夏フェスの数日後から付き合ってたなら2ヶ月は黙ってたよなこの男……

 

しかもみんなへのお付き合い発表の芹のセリフが「仁菜は俺の……恋人です」(あの不安そうな顔グラ)

は!?!?!?!え!??何!!??

 

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 ↑私の正直な感想

 

普通の乙女ゲーだったらこんな芹の情けないとこまで書かないよ…

(そういうところがすき❤)

 

とにもかくにも、「かわいそうなふたり」はencoreで鳴りを潜めていた第二の芹と第三の芹が合わさった結果滅茶苦茶不安定になって芹が転落事故(比喩です)にあう話なのである。

Vitaやってないよ!という人もぜひこのエピソードのためだけにやって欲しい(他の3人のおまけも可愛くておすすめ)

 

本当に、推しカプに「結婚する未来が見えない‥」とか3度目の追加要素で言われてもすぎる。

タイトルもなんで「かわいそうなふたり」なんだ…仁菜だって「幸せなんだと思います」「幸せにしてあげたいと思います、芹君を」言うとるやん…よかったな結崎…全部聞いてるの檜山さんだけど…

(個人的にこの話で檜山コンプレックスから抜け出しててほしい)

 

以上、3つのおまけについてのクソデカボイスでの解説でした!

マジで大好き!!!

 

 

最後に、

 

推しにはいろいろな種類があるが、結崎芹は私が今までオタク人生で出会った推しでもかなり特殊で執念深いタイプに君臨している。

 

私含め彼に執着しているダイナーの女たちは、きっと、夢みたいにかっこいい男なのに、めちゃくちゃに人間らしい結崎芹という人間に尽きない興味があるのだ。

 

 

そして個人的に、結崎芹のお陰で柿原徹也さんの演技の魅力に気付けたというのもあるので彼にはすごく感謝している。

柿原さん常に全力で演技してくれるけど、やっぱり芹の演技ほど信頼と安心感があるものはない。

柿原さんが好きでまだDYNAMIC CHORDやってない人は本当にプレイしてほしい。

 

…その感謝を伝えるため、私は何度でも双海仁菜へ芹の片思い運命切符を届けるのだ。

(あまりに芹ルートだけをやり過ぎて芹が失恋する某ルートから目を背けていたのだが、昨日やり直して逆にスッキリした)

 

DYNAMIC CHORDほか、数々の面白い乙女ゲームを生み出した株式会社アスガルドは会社をたたみ、現在は場所を動いて何とかコンテンツとして終わりは迎えていない状態だ。

(制作メンバーは移動先からは抜けて個別で同人活動してる。あにぷら屋で検索してみよう!)

 

ただの執念深い一ファンではございますが、微力ながらもこれからもこのDYNAMIC CHORDという激エモコンテンツに愛を注ぎ、いつか「芹と仁菜の結婚エピソード」を見ることが人生の目標です。

 

 

ここまで読んでくださったあなたへ

DYNAMIC CHORD feat.Liar-S 結崎芹ルート、今夜一緒に回想しない?

 

芹仁菜壁打ちアカウント @ahoi_bangya

 

 

2020.2.9